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フードカルチャー・ルネサンスが取り入れるリジェネラティブ農業とは

更新日:2023年6月7日

最近少しずつ耳にするようになったリジェネラティブ農業。

あまり聞き慣れない方も多いと思いますが、環境再生型農業のことです。


フードカルチャー・ルネサンスではこのリジェネラティブ農業を取り入れた取り組みを始めています。





リジェネラティブ農業は「再生農業」「再生型農業」とも呼ばれていて、農地の土壌をただ健康的に保つのではなく、土壌を修復・改善しながら人、環境の健康と自然環境の回復に繋げることを目指す農業のことを言います。土壌が健康であればあるほど多くの炭素を吸収(隔離) するため気候変動抑制にも有用な手法なのです。




フードカルチャー・ルネサンスの考えるリジェネラティブ農業


創業してからまもない頃からコンパニオンプランツ※1、バンカープランツ※2、蓬発酵液※3づくりやその活用、そして緑肥の導入などに取り組んできました。しかし、近年肥料や様々な資材などの物価が高騰する中で、さらに身近にある地域資源を最大限に活かせないかと考え、試験的に新たな取り組みを始めていたところにこのリジェネラティブ農業という考え方が目に留まり、自分達が常々考えている方向性と合致していると強く感じました。


今は有機 J A S 認証の肥料でも海外産のものも多いです。そのため最近では、コロナ禍や戦争・紛争などの情勢下で、物価が急騰したり物流が途絶えてしまったりすることで、生産において必要なものが手に入らないなどのリスクを多くの生産者が抱えています。そんな状況の中で、採算が合わなかったり物が手に入らなくなったりすればやっていけなくなってしまうのです。すぐに全部を切り替えることは難しいですが、もっと身近にある資源を最大限に使って他からの輸送手段に頼らずに野菜を健康に育てる方法はあります。


例えば、朽ちかけた木を畝の土の中に入れて糸状菌など土壌微生物の力で野菜を育てる農法。これもその方法のひとつです。リジェネラティブ農業の一番大切なことは、環境の持続性と合わせて経営としての持続性 という考え方も存在していること。他の農法にはない事業としても継続性を担保でき、身近な資源を最大限に利活用することで 野菜にとっても十分な環境を確保できます。フードカルチャー・ルネサンスでは、この持続可能な両輪がしっかりと回っていくリジェネラティブ農業を目指しています。(フードカルチャー・ルネサンス鈴木さん)



※1 コンパニオンプランツ・・・互いに助け合って生育する相性のよい植物同士のこと

※2 バンカープランツ・・・栽培中の農作物につく害虫の天敵や、かかりやすい病気を防除する役割をする植物のこと

※3 ヨモギの新芽についている微生物を利用して作る野菜の活力剤



蓬発酵液

(写真:フードカルチャー・ルネサンス)




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