日本の食とあり方を、じっくり考えてみたくなる。ニッポンフードシフトの取り組みとは?




2021年7月20日、農林水産省は「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」を開始すると発表しました。「ニッポンフードシフト」とは消費者、生産者、食品関連事業者、日本の「食」を支えるあらゆる人々と行政が一体となって、考え、議論し、行動する国民運動の事です。

私達「ふじのくにFUDO」も食に携わる会社としてこの活動に賛同し、推進パートナーとして登録しています。 「食から日本を考える」という壮大なテーマではありますが、食はこれからの日本を考える上で欠かすことのできない本当に大切な要素の一つです。 ここでは少し、「ニッポンフードシフト」について紹介させて頂きます。


時代と共に変わっていく、日本の食の課題

現代の日本は本当に様々な食品が手に入り、飽食の時代などと言われるほど食の選択肢は豊富です。一方で、改善するべき課題も多く「食料自給率、環境との調和、新しい生活様式、健康への配慮、食育、サプライチェーンの状況」など、様々な問題が提起されています。

食料自給率については長年問題とされてきました。農林水産省によると令和2年度の食料自給率はカロリーベースで37%と、これは前年より1ポイント低く、毎年横ばいか減少を続けている傾向にあります。(昭和40年が73%だった事を考えるとほぼ半分の状況です。) それもそのはず、農業就業者の平均年齢は上がり続け、日本の農業人口は減り続けている現状があります。 人々の生活様式が変わっていく中で、子どもの欠食や孤食が増え、身近にある過剰な添加物が使われた食品など、食育の大切さも注目されています。

時代と共に変わっていく日本の食。それに伴い新たに生まれる課題にも向き合っていかなくてはなりません。

日本フードシフトの取り組み

こうした日本の食をとりまく課題を解決するために農林水産省が新たな国民運動としてスタートさせたのが「ニッポンフードシフト」です。

「ニッポンフードシフト」はメディアやイベントを通じて農林漁業者さん、食品事業者さん、地域の方々の取り組みを発信したり、一般からも食に関するアイデアを広く募集するといった活動をしています。国民運動という言葉の通り、国民との距離が近く親しみやすい活動という印象を受けました。では具体的にどんな事をしているのでしょうか。


1 食や農に関するアイデアの募集

食にまつわる「こんなアイディアはどうだろう」食をきっかけに「社会がこう変わってほしい」食に関して「私はこんなことを始めている」など、「ニッポンフードシフト」に関するアイディアを募集しています。

その他にも、一般の人が考え、応募できる楽しい企画もあります。2021年12月現在募集していたのは国産でマンガ飯。「マンガ飯」を同じ日本の「国産食材」を使って再現し、レシピと共に専用フォームから投稿するというものです。

国産食材を使うという事で自然と国産食材を知り、自ら選ぶ機会を作ってくれていますね。


2 ホームページでの事例の紹介 /  ニッポン全国フードシフト中

「ニッポンフードシフト」のホームページには「フードシフト」を始めた人や団体から集まったアイデアが掲載されています。例えば、「朝食のススメ」という事例では、朝ご飯を食べない若者が増えている問題を解決する為、地元の高校生を対象とした料理教室が開催されているというアイデアを読むことができます。料理教室では地域の食や農業についても学ぶ事ができ、普通の料理教室とは一味違う学びの場になるのではないでしょうか。


 吉本興業とコラボ /  よしもともニッポンフードシフト

吉本興業とコラボレーションをしていて、和牛さん、銀シャリさん、COWCOWさんなどが「笑いで食の未来を考える」YouTube動画を投稿しています。

銀シャリさんは地球温暖化についての漫才を動画で配信し、和牛さんは農林水産省を訪れ、絶品和牛の食リポをしたりしています。

今まで難しそうな動画は再生ボタンを押す指が重かったのですが、芸人さんが話してくれるだけで気軽に見始める事ができますし、今まで食に興味がなかった人も笑いで惹きつける、面白い動画となっています。


ここで紹介したのは活動の一部でしかありませんが、「ニッポンフードシフト」は私達に伝わりやすい、参加しやすい方法で情報を発信してくれています。

食は日本をささえる重要な基盤である事や、国産農畜産物が如何に大切かという事に気付かせてくれる活動となっていますね。

詳しくは「ニッポンフードシフト」のホームページをご覧になってみてください。



「ふじのくにFUDO」もフードシフト中

私たちは出版社として静岡の取材を続ける中で、たくさんの素晴らしい静岡県産食材に出会いました。ですがその良さや生産者さんの取り組みは消費者さんになかなか届かないというもどかしさも感じるようになりました。

そんな課題を解決する為にスタートしたのが「ふじのくにFUDO」のマガジンと食のセットです。マガジンで静岡の食材を特集し、生産者さんの取り組みや想いを知ってもらい、特集した食材を一緒にお届けすることで実際に味わって頂く。

そうすることで生産者さんと消費者さんの距離が縮まるのではないかと考えました。

マガジンは生産者さんの想いはもちろん、食材の素晴らしさが伝わるコンテンツとなっていますので是非一度ご購読頂けると嬉しいです。



人々が繋がり変わり始める未来。

ここまで日本の食の課題に注目してきましたが、「ニッポンフードシフト」を含むたくさんの人たちの努力によって、改善されつつある課題もあります。

農業人口が減少する一方で、農業に新たに参加する人の数は近年増加傾向にあります。

小売チェーンや私鉄、銀行などの他業界企業が農業ビジネスに参入している事もあり、一経営体当たりの耕地面積は大きくなっていますし、年齢が若い新規参入者も増えています。

若い世代の参入により、ITの導入もすすみ、日本の農業は変革期を迎えています。 日本の食はこれからも、人々の努力によって少しづつ改善されていくのではないでしょうか。

日本の明るい未来のために今ある課題を自分の事として捉え、できる事からフードシフトしてみたいですね。










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