
尾花色
ーおばないろー
尾花色とは枯れたすすきのような
白に薄い黒色が混ざったような色のことです
すすきの穂の部分が動物の
しっぽに似ていることから
この表現が使われたといわれています
すすきは日本古来からある野草で
茅葺屋根の材料として
使用されてきました
現在は使用される機会が減り
需要が少なくなってきているため
すすきの草原も減ってきているようです
柔らかなすすきが風に揺れる様子は
どこか儚げで
過ぎゆく季節に切なさを感じさせます

日本の伝統色
日本には「伝統色」と呼ばれる
独自の色彩文化があります
その数、数千種類以上も
あるといわれています
日本人は四季折々に変化する
美しい自然の中に
繊細な色の移り変わりを見出し
動物や植物などの名前を使い
その色を表現しました
その表現力豊かで趣のある
独特な表現は
日本人ならではの
繊細な心を感じさせます