“二十四節気七十二候”
「二十四節気」とは季節の移ろいを身近に感じられる暦のひとつ。春夏秋冬をさらに細かく6つに区切り、日の長さや地球に届く太陽の光の量によって節気を分け、古くから人々の暮らしの暦として使われてきました。二十四節気は月の満ち欠けによる太陰暦よりずれが生じにくいため、特に農業など、自然と対峙する生業で重宝され、種まきや収穫の時期を決める際などに今でも活用されているのだとか。また二十四節気をさらに細かく分類した「七十二候」ではその季節時点での植物の様子や自然現象、生き物の行動などが季節の名で表され、より自然の時の流れを感じることができます。
フードカルチャー・ルネサンスは、気候と土地、植物、生き物などその自然の変化の一つ一つと寄り添い野菜を作っています。
二十四節気七十二候
フードカルチャー・ルネサンスの春~初夏を巡る
4/4~4/18頃 清明(せいめい)
万物が清らかで生き生きとする頃。渡り鳥があちこちで動きをはじめ、風が一層あたたかくなり、空気はうるおいを感じるようになる季節です。空気がうるおうことにより虹あらわれ始めるのもこの時期から。三島の畑では、冬の野菜たちが青空に向かって塔立ちし、綺麗な花を咲かせています。山野の竹林では筍(孟宗竹)が顔をのぞかせ始め、春の味覚を楽しませてくれるころでもあります。
4/19~5/4頃 穀雨(こくう)
「恵みの雨」ともいうようにこの頃から穀物が水分と栄養を蓄えるための雨が降り注ぎます。穀物だけでなく、お野菜たちにも大事な稔りの雨の季節です。畑では、生姜の作付けやズッキーニの定植など夏野菜に向けての準備がすすめられています。
5/5~5/19頃 立夏(りっか)
夏のはじまりの季節。たけのこが顔をのぞかせる頃でもあり、この季節ならではの味わいを楽しめるでしょう。青空が続き、過ごしやすい気温となり一年で最も過ごしやすい時期です。この頃から蚕豆や莢豌豆、実豌豆などがではじめ、食卓にやわらかい春の緑が並ぶでしょう。
5/20~6/4頃 小満(しょうまん)
あらゆる生命が満ち満ちていく頃。太陽の光を浴び、様々な生き物がすくすく育っていく様子が見られるでしょう。馬鈴薯の花が咲き乱れる季節。種類によってさまざまな花が咲き、色とりどりの景色が楽しめます。
6/5~6/20頃 芒種(ぼうしゅ)
稲や麦などの穂の出る植物の種をまく季節。梅雨入りの時期でもあり、雨空が増えます。良くも悪くも自然の影響を直に受ける畑。ディルの花が空に向かって咲く頃に、畑でもお野菜たちが梅雨を乗り越えられるように準備をはじめます。
6/21~7/6頃 夏至(げし)
1 年でもっとも日が長く、夜が短くなる頃。日に日に暑さが増し、日差しも強くなっていきます。畑では紫陽花や紫玉ねぎ、ラベンダーなどがみられ、いよいよ夏本番にさしかかるのを感じる頃。やわらかな春の色から夏の鮮やかな色に移り変わっていく季節です。
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