有機米生産者 松下明弘さん

更新日:7月6日




ふじのくにFUDO11月号で特集されている巨大胚芽米「カミアカリ」の生産者、松下さんは藤枝市青南町でお米を作っています。


稲は自立した植物。環境を作るのが自分の仕事。

「今から23年前に、コシヒカリが突然変異した「巨大胚芽米」を発見しましたが、突然変異という状態のまま遺伝子が固定されることは、本当に極稀なことであり、天文学的な数字なんです。


もはや、これは偶然ではなく必然だったのではないかと思うほど、この巨大胚芽米と出逢えたことは自分にとってとても大きな出逢いになりました。と言え、私自身が何をするのでもなく、稲は自立した植物であり、自分で生きていく力があります。



私の仕事は、彼らが気持ちよく育つことができるように環境を整えること。肥料をたくさん与えることは決して環境を整えるためではありません。稲の生きる力を育てるためには、できるだけ自然に近いかたちで稲が育つことができるサポートをすることが大切です。

そのために、田んぼの表面5㎝だけを耕し、強くたくましく育つように環境を作ります。ああしたい、こうしたいというような人間の意志を一切持ち込まず、自然環境と向き合うこと。雑草が生える条件を無くすことで、雑草が育たない環境を作れば、農薬を使用せずとも雑草は生えてこないんですよ。いわば、スパルタ農法ですね。」






自然と共に生きる事

現代の世の中は豊かになったと言われていますが、本当の豊かさとはなんでしょうか。

松下さんは「人間として自然の一部として生きることが豊かさ」と考えます。


「私は自分でこのお米美味しいでしょ?って決して言わないんですよ。それは他者が決めることですから、決して自分の価値を押し付けることはしません。私はやるべきことをきちんとやるだけ。自然はそもそも本来の生命力があり、美しさがあります。アフリカに海外協力青年隊で暮らしたことがとても大きな経験だったんですが、豊かさって何をもって豊かと思うのか、人間として自然の一部として生きることが豊かさなのかなと。今、自然環境は変化し、気候変動も起きたりしていますが、その変化も楽しみながら、いかに心地よい場所を作るか。本来の生き方は自然と共に生きることだと思っています。」






松下明弘


稲作農家。1963年、静岡県藤枝市生まれ。稲オタクとも呼ばれる松下さんは1987年、青年海外協力隊としてエチオピアへ。帰国後1996年から専業農家に。全国で初めて、酒米「山田錦」の有機・無農薬栽培に成功した。コシヒカリの突然変異体を発見し、10年育成し巨大胚芽米「カミアカリ」として農水省に品種登録(個人農家による品種登録は静岡県初)した。



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